旧御料局名古屋支庁妻籠出張所庁舎が県宝に指定されました

町の文化財として移築復元した旧御料局名古屋支庁妻籠出張所庁舎（山の歴史館）は、歴史上の貴重な建物として、平成１８年４月２０日付で県宝に指定されました。
　この建物は、皇室の財産の御料林を管理するため、明治三十二年に妻籠地籍に建てられた建物で、二度の移築を経て沼田地区に移り、現在は山の歴史館として一般に公開されています。また、建物の外観は、当時、地方の山間にありながら、本格的な洋風建築として建てられており、玄関ポーチにはコンポジット式の柱（ギリシャ建築様式の柱の一）、各所には上下式の窓が建設当時のまま良く保存されています。
　附(つけたり)として指定されたアクロテリオンは、菊の紋章の彫刻がある建築部材で、建築当時は玄関ポーチ上部に設置されていたものと推定され、建築意匠を知る上で貴重なものとして、博物館に収蔵されています。